※Antonia FahbergソプラノーーBACH - CANTATE BWV 127 " Herr Jesu Christ, wahr' Mensch und Gott " - KARL RICHTER ( 1957 )の第3曲は、8.52あたりから。
だが、ほとんど印象に残らず数回聴いた切りでその後聴きなおすということはしていなかった。おそらく30年以上は聴いていなかったのではないか。かすかな記憶で、当時このオーボエの旋律に惹かれたということはあるから、まったく耳に新しいわけではない。だがバッハにはほかにもすばらしいオーボエの使い方の曲がたくさんある。このリヒター指揮のBWV127は、全体的にテンポがゆっくりのレガート気味で、なおかつ途中で入る弦のピチカートの驚きがない。長いあいだリヒターを絶対視していたから、リヒターの演奏でたいした魅力を感じないのなら、他の指揮者の演奏を聴いてみることは、偶然の機会がなければーーラジオからとかのーーなかった。この曲への不感症はリヒターさんのせいだな……
という訳で、少し前掲げた次のShalev Ad-El指揮、ソプラノBarbara Schlick演奏のピチカートには驚いた。ひとによっては不自然だというかもしれないが、まるで別の世界から突然音が跳ねてきたかのようだ(3.50あたりから)。
次のおそらく同じbarbara schlickソプラノだと思われる次の演奏は上のようなピチカートの驚きはない。自然に入っている。これが標準的な演奏なのだろう(上のはTV録音であり録音技術の稚拙さもあるのかもしれない)。
◆Bach - Cantate BWV 127 Dorothee Mields、Herreweghe
◆Hélène Le Corre sings "Die Seele ruht in Jesu Händen"(Luca Pianca)
◆Eileen Farrell sings Bach - Cantatas 79 and 127 (Robert Shaw)
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久しぶりに熱狂というか、散歩している間でさえ、耳について離れない。こうなるともういけない、結局、スコアまで手に入れて、ピアノでポロポロやってみることになる。だがこのHarold Bauerの編曲はやや大時代的すぎるな。
久しぶりに熱狂というか、散歩している間でさえ、耳について離れない。こうなるともういけない、結局、スコアまで手に入れて、ピアノでポロポロやってみることになる。だがこのHarold Bauerの編曲はやや大時代的すぎるな。